2005年06月
2005年06月30日
開拓
5年ほど前に土地を購入してからいまだに開拓中。
最近わかったことで宅地だと思っていた場所が宅地の隅に少しかぶっていた事が判明。
土地を購入したときに建っていた小屋を基準にしていたのにここまでずれるかとびっくりしてしまった。
嫁さんなんかショックで夕飯も作れないほど意気消沈してしまった。
すぐさまいつもお世話になっているオペレーターに連絡を取り、造成が始まったが屋久島は岩が多すぎです。車3台分くらいの大岩を穴を掘って落とす作業にてこずることとなった。十分な穴を空けいざ倒すが尖がった部分が40�pほど宅地の上に出てしまう。
原因は岩の下にあった岩盤だった。
大岩の下に人間が潜り込み、岩盤を砕くという作業。
失敗すれば「プチッ」と潰れてしまう命がけの作業なのです。
恐る恐る岩を砕きながら様子を見るが一向に、倒れる気配が無い。
「もうやばいよ」と言うくらい砕いたときには大岩が20cmくらいの塊まで砕いた岩盤に乗っていた。
金棒で突くと「パキッ」と亀裂が入った。
人力でできる限界だった。とりあえず非難して、ユンボに最後の仕事を託す。
「ウィーン、ウィーン、ガッコン」大岩の端をいっきに叩いた。
「ガッガゴットン」計算どおり見事に大岩が沈んだ。
ダンナの「ヤッター」という叫び声が集落じゅうに響いていたと噂になっていた。
本当に気持ちが良いほどうまくいったが失敗していたらダンナ自身どうなっていたやら・・・・。
その日は家族との再開に感謝しました。
2005年06月26日
2005年06月23日
チェーンソー
屋久島は梅雨真っ盛り。毎日が土砂災害といった感じ。梅雨になると農作業や土地開拓ができなくなってしまう。そうなる前に5月のうちに草刈やら伐採やらを終わらせなければならない。
7月から10月の時期はスズメバチなどに襲われる危険があるというのもあって5月くらいを目安に土地作業を終わらせている。
5年ほどチェーンソーを使っていると慣れたもので大木があっという間に薪になっていく。
「おっ 俺ってきこりじゃん」なんて余裕ぶっこいているそんな時に事故は起こる。
「えっ 何」何が起きたかわからないほどの一瞬で軍手が引き千切れて親指の付け根から血が飛び散った。初めてチェーンソーで自分を切ってしまった。すぐに止血をして病院に行く手続きを済ませる。
こんなときはネイチャーガイドという仕事柄、日頃練習していることが役に立つ。
3cmほどの小さな傷だが内部は複雑に切れているみたいだ。
皮をめくると白いものも見えるこれって骨か?
運が良いことに神経や筋は切れていない。軽い怪我で済んだ。
応急手当を終えてホッとすると顔が青白くなり、全身から冷汗が噴出してきた。
「ショック症状が始まった」切っても絶対にショックにはなるものかと思って行動していたのに心と体は正直です。三人の子供の出産も立会ったのに自分が情けなくなる。でも良い経験となった。同じような事故に遭遇しても経験を生かした対応ができるのです。
「チャチャチャチャッチャッチャッッチャー」ダンナ経験値がレベルアップした。
都会では使うことが無い草刈機やチェーンソーも屋久島人は普通に使いこなしている。生活の道具として必要不可欠な人も多いからだと思う。
屋久島生活はある意味ダンナにとって命がけなんですよ。でもこれからもずっとやっていかなくてはならない労働なので慣れるしかありません。
怪我のほうは3週間ほどで医者に「もう水に濡れてもなにしてもいいよ」と言われた。
やっと素潜りや釣りして遊べる。「あっ 梅雨真っ盛りだよ」「残念」
海と魚が恋しいダンナでした。